Please reload

最新記事

犬や猫は怖い存在? コリネバクテリウム・ウルセランス感染症

January 17, 2018

1/2
Please reload

特集記事

学会に参加しました

August 8, 2017

 

 

 8月5日(土)~6日(日)にかけて、両国の国際ファッションセンターにて開催された、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会に参加しました。初めて両国に足を踏み入れましたが、やはり外国人観光客の多さが目を引きました。

 

 さて、この学会は名前のごとく、獣医領域におけるアトピー、アレルギー、免疫に関する学会です。これまで、日本の獣医療は欧米の知識や技術の輸入に頼らざるを得ない状況にありましたが、この分野においては、現在、日本が世界をリードするまでに発展しているのです。


 世界をリードする研究者や臨床医が一堂に会し、また、海外の著名な先生方も来日されて活発な議論が展開されるこの学会に参加することは、非常に有意義であると同時に、常にアップデートを続けていないとすぐに取り残されてしまう分野であると再認識する良い機会となりました。

 最新情報はもちろん重要ですが、日々の診療においては常に原点に立ち返って診断や治療を行うことも非常に重要です。特に、ワンちゃんで非常く遭遇する、犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの診断は、基本を疎かにしては絶対にいけません。素晴らしい新薬も登場している分野ですが、診断が正確であればこそのお薬です。アレルギーではない原因の痒みをしっかり除外してから使用することが肝要です。

 

 食物アレルギーに関しては、現在は、リンパ球反応検査が実施できますので、より適切なフードの選択が可能となっています。

 ひと昔前までは、IgE検査を利用することが多かったのですが(人の食物アレルギーではIgE検査を利用します)、検査の結果がなかなか治療結果に結びつきませんでした。
 その後、ワンちゃんの食物アレルギーはIgEを介さないタイプであることが明らかになり、前述のリンパ球反応検査にて正確に診断できるようになったのです。1歳未満の若齢時より体や耳を痒がったり、常に便が緩かったりすると食物アレルギーを疑います(もちろん、感染症や他の疾患を除外することが先ですが)。当院でも、リンパ球反応検査を実施後、結果に基づき選択した療法食を食べてもらい、痒みが改善する子は非常に多いです。

 

 一般食でも低アレルギーを謳ったものが多くなってきていますが、それを食べていても食物アレルギーを発症するワンちゃんもいます。アレルギー素因がある場合、食べているものに対してアレルギーを起こすようになる傾向がありますので、よかれと思って食べさせている低アレルギーフードが、実は合っていないというケースは想像以上に多く経験します。また、主成分のみならず、多くのフードに含まれている、小麦、卵、大豆などにアレルギー反応を起こすケースも多々みられ、食物アレルギーを疑うケースで闇雲にフードを選択して成功する確率は、残念ながらあまり高くないというのが検査を実施してみて痛切に感じていることです。
 症状に応じて、必要であればしっかりとした検査を行うことをお勧めします。


 学会では、基礎的な講習から実践的な講演まで幅広く聴講することが出来ましたので、学んだことを日々の診療に役立てていきたいと思います。

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

ソーシャルメディア