Please reload

最新記事

犬や猫は怖い存在? コリネバクテリウム・ウルセランス感染症

January 17, 2018

1/2
Please reload

特集記事

セミナーに参加しました

February 6, 2016

本日は診療終了後に麹町でセミナーに参加してきました。車で行きましたが、皇居周辺は夜遅くにもかかわらずランナーがたくさん走っていてビックリしました。さて、本題ですが、セミナーの講師は全国各地で難易度の高い手術を請け負っている中島尚志先生で、テーマは「耳道切除」でした。

 

耳道を・・・切除!?

 

 切除と聞いてびっくりする方もいらっしゃるかも知れませんが、「耳道」つまり耳の穴を切除する手術が必要になる場合があるのです。

 例えば、耳の中に腫瘍ができてしまった時。完治のためには切除もやむを得ないケースがあるというのは想像できると思います。
 しかし、最も多い耳道切除の適応は腫瘍ではなく・・・実は「外耳炎」なのです。

 

 外耳炎と聞くと
 「耳が赤くなるだけでしょ?」

 「ちょっと汚れが多くて、耳が痒いだけ」というイメージではないでしょうか?

 

 外耳炎は様々な要因で発生します。一時的で心配のない外耳炎も存在しますが、基礎疾患が存在する多くの例で慢性進行性の経過を辿ります。基礎疾患とは外耳炎を起こしやすい原因・・・アレルギー体質であったり、耳垢が多い体質であったりします。このような場合には、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に悪化してしまうことが多いのです。内科治療で上手にコントロールできることもありますが、残念ながらその割合が高いとは言えません。病状によっては外科治療を選択した方が、外耳炎の不快感から解放され生活の質を保つことが容易になります。

 

では、いつ手術を検討するべきか?
 
 一般的に、手術は内科治療で手の施しようがなくなったときの最終手段と捉えられがちですが、耳に関しては決して正しいとは言えません。

 

【理由その1 手術が遅くなるほど、手術の負担が大きくなる】 

 外耳炎の多くは進行性で不可逆的な変化を起こすため、病態が進行するほど切除しなくてはならない部分が多くなります。

 

【理由その2 切除部分が大きくなるほど、術後の合併症の発生率が高くなる】

 耳道の周囲には重要な血管や神経が存在します。正確な解剖学的な知識を持って、適切な手術手技により実施される耳道切除手術により、合併症の発生率を低下させることが可能です。しかし、切除が大きく(深く)なった場合には、デリケートな部位にアプローチせざるを得ず、合併症を100%回避することが困難となります。

 

 上記のような理由から、内科治療により維持が困難な場合には、すみやかに手術の適応を検討すべきであると考えます。

 

 

 当院でも、これまでに耳道切除手術を実施してきましたが、どの患者さんも手術後には外耳炎の管理が容易になり、飼主様もとても満足されています。

 今回のセミナーでは外耳炎の病態と適切な手術に関する知識と手技のポイントについて学びましたので、日々の診療に役立てていきたいと思います。

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

ソーシャルメディア
タグから検索