本日は午後の診療を臨時休診とさせていただき、飯田橋で開催された麻酔に関するセミナーに参加してきました。テーマは「麻酔の疑問を解決する日」。
講師は、佐々木一益先生(東北大医学部)、 佐野忠士先生(酪農大学)、 佐野洋樹先生(マッセイ大学)、長濱正太郎先生(小動物麻酔鎮痛サポート代表)と、国内外の麻酔領域の第一線で活躍されている先生方です。
麻酔は日常的に動物病院で実施される医療行為ですが、生きている動物を眠らせて人間が管理をするという、まさに「命」を預かる重要なものです。
当院では、安心安全な麻酔管理のために、ドレーゲルメディカル社のファビウスプラスという非常に高精度の麻酔器を導入しています。また、麻酔モニターを装着し、麻酔中のバイタルチェックを確実に実施しています(医療機器)。 しかし、安心安全な麻酔というのは良い器械だけに頼ればいいというものではなく、管理する側の知識や技術といったソフト面の方がむしろ重要と言えます。
今回のセミナーでは、書物などでは学べない経験豊富な先生方の「麻酔に対する考え方」を勉強することが出来ました。
麻酔には、決まったレシピみたいなものは存在しません。麻酔をかける動物の状態や性格、実施する処置/手術の内容も考慮して、臨機応変に最適な薬や方法を選択しなければなりません。今回のセミナーで学んだ「考え方」は、実際の麻酔管理に活かせる非常に有意義なものでした。
また、麻酔薬の使い方等も含めて、数年前とはガラっと変わっている内容もありました。常に知識をアップデートする必要性を再認識したセミナーでもありました。
臨時休診でご不便をおかけした分を日々の診療でお返ししていきたいと思います。