2月18日,19日とパシフィコ横浜で開催された獣医内科学アカデミーに参加しました。
(18日:川口、19日:山本)
それにしても横浜は賑やかですね!お祭りかと思いました(田舎者!)
さて、今回の学会では獣医循環器学会の認定医講習に参加し、そして、消化器疾患について重点的に勉強してきました。
近年、「慢性腸症」と呼ばれる長期にわたる消化器症状が続くワンちゃんを多く診察します。
慢性腸症は以前はIBD(inflammatory bowel disease:炎症性腸疾患)と呼ばれてきたものですが、人でいうIBDと動物のIBDの意味合いが異なることから、これまで名称の是非が問われていました。
慢性腸症とは「長く続く、もしくは繰り返す嘔吐や下痢の症状があり、胃腸が炎症を起こしてるもの」を指します。感染症、異物、寄生虫感染、腫瘍等の原因を可能な限り除外することで診断します。
その後、食事に対する反応性や抗菌薬に対する反応性をみて、十分な改善が得られなければ、最終的には生検(バイオプシー)と呼ばれる組織検査が必要となります。
今回の講演では、内視鏡下での組織生検について専門の先生方から有意義な話を聞くことができました。また、他にも診療に役立つ知識をたくさん得ることが出来ましたので、より良い診療のため生かしていきたいと思います。